会社が成長し続けるのにはどんな人材が必要か?
会社の人材でどんな人材がいれば、会社が陳腐化しないのか?
人材を体系の中の人材と言うところでお伝えしていきます。
こんにちは。お久しぶりです。「タカヒデ3」です。
「起承転結」で表わしてみる。
まずは、「起のひと」、0から1を創り出すヤツなんですね。
新しいビジネスを考えるヤツ、つまり妄想設計ができるヤツですね。
ただ、この人は普段は、ややこしいタイプのヤツなんですね。
あまり、人と群れる事は、しないので何処に行ったのか、何処にいるのか、が
誰もしらないようなヤツ。
マネージャー(管理職)が一番、嫌うタイプ。
「キミ、今日はどこに行くの? なにするの?」って聞くと、
「何をすればイイかを考えに行く」って答えるタイプの人。
ただ、10年先とか、世の中の流行りをよみ、次に来るブームをつかむ先見力がある。 10年先を見てるので、中期計画を考える人とは話が合わないのですよ。
そして「アート設計」が得意である。さらに、社外に人脈が多い。
なので、次の時代に何をしなければならないか? を考える時に必要になってくる人材。
・妄想設計、アート思考、社外人脈が多い、10年先、コミュニティー。
「承のひと」は、「起のひと」の言ってること、外部の変化を上手くグランド・デザインできるひと。
言い換えれば、「軸」をつくれるひと。
構想設計を絵描いて、約5年先を現場のファクトも分かった上で、アート的に
「みんなが作業するのに不満が出ないようにする」とか、
「みんなの腑に落ちるトコ、納得できるトコはどこだ」を創るのが上手い。
グランド・デザインができる。
体的に描くことができる人材。
グランド・デザインができると、1本の軸が現れる。
その、1本の軸を基準に、個別のビジネスモデルをつくっていける。
個別の新規ビジネスには、Aの問題点、Bの処理、Cのトラブル、、、、、と解決しなければならない事がつきまとう。
個別、個別に解決してると、その場しのぎになってしまうのです。
ここに、グランド・デザインである軸があれば、ビジネスの目的を見失うことなく、根本原因の解決に向けて動ける。
例えば、AやBの相関関係が見えてくる。そして、結局はCが原因だった、等々。
この、軸をつくるのが得意なのが、「承のひと」
・構想設計、デザイン思考、5年先、カンファレンス。
次、「転のひと」。中期経営計画をつくるのが得意。
キッチリ見えている範囲で、MECE(ミーシー)*分析ができて、リスク管理ができる。
なので、サイエンス思考が得意。なんとかのMBAを取得してたりする。また、MBAを推奨する傾向がある。
・機能設計、サイエンス思考、3年先、カンパニー。
*MECE mutually exclusive, collectively exhaustiveの略 「モレなく、ダブリなく」です。 ビジネスでの問題解決は課題を論理的に小さくシンプルに分けて、それを一つ一つ解決していくのがセオリーです。その小さくシンプルに分ける作業を「モレなく、ダブりなく」分けていかなけばならない。
最後、「結のひと」。詳細設計が上手い。
品質を守り、顧客にキッチリとサービスを届ける。対エンドユーザーの作業が得意。
現場改善の才能あり。決められた作業や、マニュアルに沿ってのオペレーションが得意。決められた作業をより早く、正確にこなすのに達成感を得られる傾向がある。
いつもの作業に、異なる変化があれば気が付き、事故、トラブルを未然に防止できる。
実行力がある。QCD*で評価されるのです。
・詳細設計、クラフト、改善思考、今年度をガンバル、社内人脈が多い、なのでカンパニー。
*QCD quality 品質, cost コスト, delivery 納期,
「起のひと」と「承のひと」は、イノベーションタイプ。望遠鏡で物事を見ているのですね。
想像力があり、トライ&エラーの労は苦にならない。
「転のひと」と「結のひと」は、カンパニー論で物事を決めたり、行動する。
「起のひと」は、自分が属するコミュニティー論で物事を決め、行動する。
「起のひと」と「結のひと」とは、うまがあわなくて、「承のひと」が外部研修会を設定してあげると、「起のひと」は社外で人脈を求めてノビノビと活動が出来る。
そんな、補完関係で成立している。
日本企業に当てはめてみると、日本企業の礎(いしづえ)を築いた創業者はみんな、「起のひと」か「承のひと」なんです。
「起のひと」「承のひと」夢とロマンと哲学のひと。経営者。
豊田 佐吉、豊田 喜一郎、本田 宗一郎、松下 幸之助、井深 大、
「転のひと」「結のひと」算盤と実行力のひと。番頭さん。
石田 退三、 藤沢 武夫、高橋 荒太郎、 盛田 昭夫。
それだけだなく、創業者を支える「番頭さん」がちゃんといたのです。
だから、世界に通用する企業が次々と躍進していったのです。
しかし、この創業者がいなくなった頃、企業30年説、50年説があります。
(東京商工リサーチの調。主要産業別平均寿命を2018年に集計している。倒産した企業の平均寿命は23,9ねんです。最も長いのは製造業の33,9年。卸売り業の27,1年。運送業の25,9年。短い企業で金融・保険業の11,7年。)
創業者の輝きが失うのが、およそ30年後なんですね。
創業者がいなくなった後、そのままのビジネスモデルで、小手先を変えたビジネスモデルで、そのままのやり方で、そのままの商品がKPIの設定とリスク管理だけで経営できるのなら、番頭さんがあとを継いで経営しても上手くいくのですが、
流石に、もうそのビジネスモデルは、通用しなくなってきています。
そして、今、「起のひと」や「承のひと」の人が必要になって来て、最近、叫ばれているのが、イノベーションや、トランスフォーメーションである。
世の中の流れがこうなってきている。
自社の稼ぎ頭の商品Aの売れ行きが落ち込んでいる。社員は気付いて、部門長へ相談に行く。そしたら、部門長は「現場に活を入れろ!」と言う。「はい、そうします。」
しばらくして、担当者が部門長のところへ来て「商品が旧式なので売れないと現場が言ってます。」部門長が「オプション品を無料で提供しろ」と言う。
担当者は、「はい、分かりました。それでやってみます」。
しばらくして、担当者が部門長に「オプション品を無料でつけても、売上がさがってます。」 そしたら部門長が「パッケージを新しくして、宣伝広告を増やせ! こうやって、商品を活性化するのだ。俺が現場にいたときは、こうやって売上を回復してたんだ!!」 担当者は「さすがですね!そうします。」
そんな事をやってたら、ビジネスモデルは着実に蝕ムシバまれていくのです。商品が陳腐化してしまいます。
日本の大企業がほとんど当てはまるのではないだろうか?
まさに、「武士に、二言はない」のひと。 そう、「モード1は武士のひと」
ソフトウェアの業界で、特に米国のソフトウェア開発企業で、「モード1」の開発では、安定重視のソフトウエア開発モードです。
ウオーターフォールです。 要件仕様をちゃんと決めてね。とか、要件仕様とうりのプログラムを組んで納品する。 これ、QCD*なんですね。品質はキッチリしないといけない。コストは下げなさい。納期は守りなさい。これらを正確にしなければならない。そのためには、要件が正確に決まってなければならない。それが「モード1」なのです。
「転のひと」や「結のひと」の専門領域。
それとは別に、リーンスタートアップや起業は、スピードアップ重視であり、時代の変化とか、エンドユーザーのニーズを的確に取るためのソフトウェア開発。ソフトウェア開発手法のアジャイル開発。 「モード2」です。
これは、「起のひと」や「承のひと」の専門領域。
どちらが優れているとかではない。
提供する商品、サービスが市場にうけると、ユーザー登録が一気に何万人、何十万人となるので「モード2」で設計・計画する。
その何万人、何十万人のユーザー情報を管理や、情報漏えいを保護するのは「モード1」のソフトウェアが必要になってくる。
「モード1」の開発者は、要件仕様がはっきりしていて、開発納期もしっかり設定されているので、間違いが許されないポジション。言ってみれば、「出来る。と言ったら必ずやる。出来たモノは絶対に正確でなけらばならない」のポジション。
まさに、「武士に、二言はない」のひと。 そう、「モード1は武士のひと」
そう、「モード2」は「忍者のひと」
「モード2」の開発者は、マーケットを掴むために納期変更は当たり前、締切日にお茶を濁すモノを取り敢えず提出、その後、マーケットに適したモノを徹夜しても造る。出来上がったら、何食わぬ顔して、改良版が出来たので、前回に提出したモノは破棄して下さい。って平気で言えるひと。
失敗をものともせず、誰かの手を借りてでも、要件仕様を少し変更してでも、マーケットや、エンドユーザーの心を掴むモノを創るまで手を止めない。
仮に完全に失敗したとしても、次回を成功させるため挑戦を続けるひと。
次回、成功させて、仲間にも、顧客にも新たな価値をもたらすひと。
まさに、「目的を達成するためには手段を選ばない」のひと。
そう、「モード2」は「忍者のひと」
「忍者のひと」はまさに、0から1を創り出していけるひと。
イノベータなんですね。
イノベータとか忍者とか、何なの? 何のこと? どんな関連があるの?? 話が見えてこないんだけど ・・・・・
もう、しばらくお付き合いください。
googleで「イノベータ ニンジャ」で検索すると、
なんと、、検索にヒットします。
『ニンジャ・イノベーション』(ゲーリー・シャピロ:著、中西真雄美:訳/アルファポリス)
「アンドロイドを抹殺する」。死を目前としてもスティーブ・ジョブズはそんな言葉を遺したという。
ライバルを打ち負かそうという強い意志やストイックさ――。そんなジョブズは実は忍者だった!? という驚きの説を提唱するのは、全米家電協会の会長兼CEOであるゲーリー・シャピロの著書『ニンジャ・イノベーション』(中西真雄美:訳/アルファポリス)。シャピロは、自身が経験した武道の修行を通じ、目標を設定し、それを達成する力を学んだとのことで、彼が出会ってきた多くの起業家の中でも、革新的かつ大きな成功を収めたのは、同じように明確な目標を設定し、何度も挑戦し続けた人々だそうだ。
「スティーブ・ジョブズ、 ビル・ゲイツ、 ジェフ・ベゾス、 マーク・ザッカーバーグ...etc 彼らが持っていた忍者魂とは。」
忍者魂の大切さを説いている。
ニンジャ・イノベーション
この著書は有名である。
えっっつ、有名?? 誰っっ、誰が書いたの? 「ゲーリー シャピロ」って??
CES(セス)、コンシューマー・エレクトロニクス・ショーを仕掛けたひと。秋の一大イベントです。
スティーブ・ジョブズ氏を連れて来て、あのラフな格好で、ipadのプレゼンをさせたひと。
CESは、毎年1月全米民生技術協会 が主催し、ネバダ州ラスベガスで開催される電子機器の見本市である。業界向けの見本市で、一般への公開はされていない。展示会には多くの新製品が出品され、プロトタイプも多い。当初から長らく名称はConsumer Electronics Showだった。
忍者の魂を持つ、「モード2」のひと。「起のひと」「承のひと」
武士の魂を持つ、「モード1」のひと。「転のひと」「結のひと」
職場のあのひとは、「起のひと」、「承のひと」?・・・・ それとも、
どちらかというと、「転のひと」、「結のひと」?・・・・
あなたが、あのひとに合わないのは、「モード」がお互いに違うのかもしれませんね。
そもそも、「モード1」のひと、「モード2」のひとでは、思考が異なっていて、
お互いに、なんでそんなことを考えるのだろう・・・・・・って不思議に感じる。
例えば、
「転のひと」や「結のひと」は、思考が「なぜなぜ? なぜなぜ? なんで?」なんです。
「起のひと」や「承のひと」は、思考が「そもそも、これは必要なの?・・・ そもそも・・・あれは・・・」なんです。
思考方法が異なるのです。 価値基準が違うのです。
「水」と「油」。
どちらが「水」で、どちらが「油」かは言いませんが・・・・
なので、お互いに距離とりましょう!
これで、解決!! カンタン!!
ではありませんよ。 冗談、冗談です。
解決策が、ちゃんとあります。ご安心ください。
「起のひと」が、「転のひと」や「結のひと」の「モード1」へお願いしたい場合は、「承のひと」に伝えてもらいましょう。
「結のひと」が、「起のひと」や「承のひと」の「モード2」へお願いしたい場合は、「転のひと」に伝えてもらいましょう。
カンタンでしょう!
まとめてみました。
「起のひと」→「承のひと」 O,K
→「承のひと」→「転のひと」O,K
→「承のひと」→「結のひと」O,K
「承のひと」→「起のひと」 O,K
→「転のひと」 O,K
→「転のひと」→「結のひと」O,K
「転のひと」→「結のひと」 O,K
→「承のひと」 O,K
→「承のひと」→「起のひと」O,K
「結のひと」→「転のひと」 O,K
→「転のひと」→「承のひと」O,K
→「転のひと」→「起のひと」O,K
です。属性が近いひとに、橋渡しをしてもらうのです。
では、職場(教室)のあのひとは「起のひと」なのか、「承のひと」? ひょっとして、「転のひと」なのか・・・・ まさか「結のひと」なの??
って、どう分類すればイイの???
それは、これを読むと分かってしまう。
『ニンジャ・イノベーション』(ゲーリー・シャピロ:著、中西真雄美:訳/アルファポリス)
ニンジャ・イノベーション
気候がイイ、今、少し読書をしてみてはいかがでしょうか。
コメント
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